環境再生・資源循環

平成12年度容器包装リサイクル法に基づく市町村の分別収集及び再商品化の実績について(概要)

平成13年 7月24日
<照 会 先>
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部
企画課 リサイクル推進室

1.平成12年度の実績と傾向

  1. 平成12年度における実施状況をみると、市町村の分別収集計画が、平成12年度から新たなものとなったことから、分別収集に取り組む市町村数は大幅に増加しており、これに伴い分別収集量及び再商品化量は前年度に比べて着実に増加している。
  2. 特に、ペットボトルの分別収集量は前年度比で約1.7倍と大幅に伸びている。厳密には生産量から分別収集量を差し引いた数量が即廃棄量を表すものではないが、両者の差をもって廃棄量の動向を推し測るならば、ペットボトルの生産量の伸びが鈍化傾向にある中、市町村における分別収集体制の整備が着実に進んだことにより、容器包装リサイクル法の施行後、初めて両者の差が前年度比で減少に転じた。
  3. 紙製容器包装、プラスチック製容器包装及び段ボールは、平成12年4月から新たに対象品目として追加されたものである。紙製容器包装及びプラスチック製容器包装については、制度施行初年度であることもあり、市町村における分別収集の実績量は、分別収集計画量の約4割にとどまった。

2.今後の見通しと課題

  1. 平成13年度に容器包装リサイクル法に基づく分別収集を行う市町村は、引き続き増加する見込みであるため、全体の分別収集量はさらに増加するものと考えられる。
  2. ペットボトルに関しては、本年5月に再商品化計画等を改定し、再商品化の方法として新たにモノマー化によりペットボトルなどのポリエステル製品の原料を得る方法を追加したところである。このような再商品化方法の追加等により、市町村により分別収集されたものが確実に再商品化される体制の整備が進むことが期待される。
  3. 紙製容器包装及びプラスチック製容器包装に関しては、平成13年4月から紙製容器包装及びプラスチック製容器包装について識別表示が義務づけられたこと等を踏まえ、市町村における分別収集計画に沿った分別収集の実施が図られるよう、その取り組みを一層促進する必要がある。

 平成12年度における容器包装廃棄物の分別収集量、再商品化量及び分別収集実施市町村数の実績は、以下のとおりである。

品目名 分別収集量 再商品化量 分別収集実施市町村数等
年間分別
収集計画量
(トン)
年間分別
収集量
(トン)
年間
再商品化量
(トン)
実施
市町村数
全市町村に
対する実施率
(%)
無色の
ガラス製容器
458,559 352,386
(1.08)
334,549
(1.09)
2,618
(1.31)
81.1
茶色の
ガラス製容器
369,346 312,539
(1,08)
294,959
(1.08)
2,631
(1.32)
81.5
その他の色の
ガラス製容器
180,459 164,551
(1.10)
150,139
(1.12)
2,566
(1.34)
79.5
紙製容器包装 86,724 34,537 26,310 343 10.6
ペットボトル 103,491 124,873
(1.65)
117,877
(1.67)
2,340
(1.93)
72.5
プラスチック製
容器包装
239,174 100,810 77,568 881 27.3
プラスチック製
容器包装
(うち白色トレイ)
8,277 3,039 2,499 612 19.0
スチール缶 576,461 484,752
(1.03)
476,177
(1.04)
3,065
(1.17)
94.9
アルミ缶 172,889 135,910
(1.06)
132,386
(1.06)
3,078
(1.16)
95.3
段ボール 434,888 380,290 372,576 1,728 53.5
紙パック 28,065 12,565
(1.31)
12,071
(1.28)
1,599
(1.36)
49.5
合計 2,650,056 2,103,213 1,994,612

※ 括弧内の数字は前年度比。
※ 平成13年3月末現在の全市町村数は、3,229

◆平成12年度における分別収集及び再商品化について[PDF(221KB)]

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